『はい、女性専用というのは防犯面を重視したますが、それだけではなく立地面でも様々な女性の方々に気軽に使って頂け、忙しい日々の中にも気軽にラグジュアリーなひとときを味わって頂けるようにと、かつての社員が考案したものです』
『わぁー!私達にも手軽に、このすすきので、豪華なセレブ気分が味わえるということですね!』
『はい。お値段も抑えて、この女性専用の棟のみですが、日帰りでもご利用頂けます。女子会などにご利用頂ければ』
『この部屋で女子会?!素敵ですーっ!』
リポーターさん、テンション上がってしまった。
ホント、豪華でオシャレな空間は、女性をアガらせるらしい。
そんなリポーターさんを横で微笑ましく見ている麗華さん、嬉しそうだ。
麗華さんは、この家業、ホテル業に物心ついた時から情熱を注いできた。
自分が未来のオガサワラリゾートの跡取りという自覚を持って、小さな頃から親の仕事にくっついて勉強し、経営に携わり。
自分の知り合いをモニターにして、ホテルに泊まらせその感想を聞いてはホテルの質の向上、どの客層世代からもより親しまれ共感を得るホテル造りを追求している、と親父から聞いた。
その強い情熱には、大人たちも脱帽してしまうほどらしい。



