「み、水口さん、俺達と一緒に?!」

「おー。俺が案内してやる。家の中」



瞳真くんは無表情ながらも少々ドヤ顔で、得意気に言うが。



俺達一年の集まりに、二年の瞳真くんが一緒?

ちょっとちょっとちょっと。

先輩加入したら、みんなリラックス出来ないでしょうが。

更に萎縮させるの、やめてもらっていいですか。

とんでもない根性だ。



そんなことを思ってヒヤヒヤしていると、隣にいたせづマネが瞳真くんの額をペチッと軽く叩く。



「こら!後輩たちの集まりなんだから、邪魔しないの!それに、これから私と屋内競技場に走りに行く話はどうなったの!」

「それは変更して、星月も一緒に行けばいいだろ」

「何言ってんの!私が行ったらますますみんな気を遣うでしょ!」

「そうだな。鬼ばばマネだもんな」

「…こら!」



自分の彼女を鬼ばば呼ばわりとは、やはりとんでもない根性だ。

しかし、この部では糸田先生に続いてせづマネには逆らえない感があるから、正解と言ったら正解だけど。

…いやいや、自分の彼女は大切にしてくれ。