…結局、返事待ちの状態のまま、今回の話は終わりとなってしまった。

通話を終えて電話を切ると、妙に辺りが静かに感じてしまう。



ふと、部屋の窓から外を見る。

帰ってきた時はわずかに明るかったのに、気付けば、もうすっかり陽はしずんでいて部屋の中も薄暗くなっていた。



また、ひとつ。

前に進んだと思っていいだろうか。



そんなことを思いながら、先ほどのお写真たちを見返しては、失笑してしまった。

シマッピ先輩…御来光にライトアップされて、本当にありがたい限りですよ。

何でシマッピ先輩っていうんだ?本名、何?この顔でシマッピどうなのよ。顔面凶器がカエルのキャラクターみたいな名前して、大丈夫?



…今度会ったら聞いてみるか。



今度会う時は、この関係に決着がついてるだろうか。

果たしてどうなるか。

まあ…フラれても、諦めないけどな。




そんな想いを募らせて、まだ明るい青の夜空を見上げる。

来月、楽しみにしとこう…。





…しかし、来月を待たずに俺達の物語が展開されるのは、間もなく。




運命の歯車は、もう停まらない。