「で、デートだろうが何だろうが、ヒレは二枚食うからな!」 「それ、何の宣言だよ」 けど…なずなが、俺に傍にいていいって言うなら。 何でも出来るような気がする。運命にだって抗えるさ。 俺達はまだ、これから。 駆け抜けた夜が明けて、始まったばかりで。 今は、霧の晴れた、二人だけの朝の中にいるのだから。