俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


「と、桃李ちゃん、真凛?!」



元気な女子二名。

二人とも小柄で可愛いという部類の女子だ。

年下のよう。誰?お友達?

…普段、みっちょや川村を見ているから、普通の人が友達とか意外。



元気良く手を振りながら、俺となずなのいるベッドに駆け寄ってくるが。



「…あ」

「あ…」



もちろん、傍にいる俺の存在に気付く。

時間が止まったかのように、ポカンと立ち止まって俺を凝視していた。




と、いうか。危なかった。

…危なかった!

あと一秒気付くの遅れていたら、甘い現場を目撃されるところだった…!




すると、女子の一人が、俺となずなを交互にキョドり気味で見ている。



「え?え?…なず姉、カレシ…」

「…え、あ、いや…」



なずなもビクッとしてキョドり始めた。たまに俺をチラッと見る。

…いや、ちょっとまだどうもこうも交渉途中の関係ですから。

なんて言ったら…という気持ちはわからないワケでもない。



すると、もう片方の女子が、俺の顔を見て「あ」と声を出す。




「…あれ。レイシくんですか?」

「え?」



あれ。知り合いだっけ。

と、彼女の顔をじっと見て記憶を掘り返す。