俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


すると、ヨーテリは《お、ららちゃん》と振り返る。

そして、その看護師さんにわんわんと吠えて訴えかけていた。





ららちゃん!このヤリ××男はめんかいしにきたんじゃない!

なずなちゃんをねらっている不埒な輩なんだ!

てごめにするきなんだ!




看護師さんにまで、自主規制ワードをぶっ放さないでくれるか。



すると、ヨーテリの訴えを聞いていた看護師さんは、うふふと、笑い出す。



「まったく心配性だね?ヨーテリ、面会の邪魔しちゃダメだよ?階段室の方で犬美と遊んでてね」



そう言って、看護師さんはヨーテリの首根っこをつまみ上げて、小さなボディを抱っこする。

俺に「ごゆっくり」と頭を下げて、ヨーテリを抱いたまま病室を出て行った。

ヨーテリは腕の中でジタバタし、《たのむ!たたかわせてくれ!おっかさん!うぉー!》と、虚しく叫んでいた。

犬美は《ららちゃん、お肉ちょーだい》と、看護師さんの足元に寄り添い、従順に着いて行ってしまった。

何だったんだ…。



看護師さんたちの去った後を見送って、溜め息をつく。

力抜ける…。



すると、奥から声がした。



「…伶士?」