依頼先に向かう途中、すすきので偶然出くわして…伶士は何故か?依頼に着いてきてしまう。
それだけじゃ飽き足らず、大ヤマの学園潜入捜査にまで着いてきて…!
っつーか、冷やかしお断りなんですけど!命掛けてるからね!
私の周りに、視界に。
伶士が入り込んでくる回数が増える。
その度に、意識させられては感情が振り回され、胸中ごちゃっと複雑になる。
あぁ…護衛としてその身を護らなければならないのに、敢えて危ない目に合わせるようなことを許してしまうなんて。
でも…一緒にいられることに、ちょっと喜んだりもして。
…あぁっ!ダメ!それはダメなのに!
そのせいか、普段の私からは有り得ない行動に走ったり。
『傲慢なのは、わかってる、でもっ…助けたかったぁ…』
彼の胸の中で、泣いたり。
あぁ…何でこんな弱々しいヤツの胸の中で泣いてしまったんだ、私…。
…いや、でも。
意外と腕っぷしが強かったり、押しが強かったりするんだよなぁ…。
そんなところ、ちょっと男らしいななんてキュンとして……ああぁぁ!ダメ!ダメだってば!



