俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


依頼先に向かう途中、すすきので偶然出くわして…伶士は何故か?依頼に着いてきてしまう。

それだけじゃ飽き足らず、大ヤマの学園潜入捜査にまで着いてきて…!

っつーか、冷やかしお断りなんですけど!命掛けてるからね!



私の周りに、視界に。

伶士が入り込んでくる回数が増える。

その度に、意識させられては感情が振り回され、胸中ごちゃっと複雑になる。



あぁ…護衛としてその身を護らなければならないのに、敢えて危ない目に合わせるようなことを許してしまうなんて。

でも…一緒にいられることに、ちょっと喜んだりもして。

…あぁっ!ダメ!それはダメなのに!



そのせいか、普段の私からは有り得ない行動に走ったり。



『傲慢なのは、わかってる、でもっ…助けたかったぁ…』



彼の胸の中で、泣いたり。



あぁ…何でこんな弱々しいヤツの胸の中で泣いてしまったんだ、私…。

…いや、でも。

意外と腕っぷしが強かったり、押しが強かったりするんだよなぁ…。

そんなところ、ちょっと男らしいななんてキュンとして……ああぁぁ!ダメ!ダメだってば!