俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


しかし、私には予想外のことが起こる。



『いらっしゃいませー!……あれ?伶士くん?戻ってきたの?!』

『あ、はい…なずなは』

『なずちゃんならランチ中だよー』



う、嘘…。

何で!



なんと。ハンバーグを味わっている最中に、何故か伶士は戻ってきた。

それは何とも、驚愕なのから照れ臭いのか…嬉しかったのか。



帰ったと思ったのに…!



『はぁ?…帰るワケねーだろ』



…不覚にも。その一言にキュンときてしまった。



あ、あり得ない…。

この私が、キュンとさせられるなんて…!

こんな、カツラ被ったらまさに女!みたいな可愛い顔の、すぐぴえんする弱々しいヤローにキュンとくるとわ!





…それからだ。



私がこの男に感情を振り回されるようになったのは。



依頼先の潜入に、男のペアが必要で。

何故か、伶士を誘ってしまったり。

…え?私、何やってんの?!

そして、断ってくれてホッとしたのに、何故かヤツは偶然にもサッカー部のマネと会場にいるし…。



しかも、これだけでは終わらない。