俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


《…ほんっと、この子はウソついてしゃあないわ!…何とかせんか!あんた、このおばちゃん見えるんやろ!》



守護霊のうるさい全身ヒョウ柄服のおばちゃん。

パンチあるのきた…!



けど、私はプロだ。

パッと見何も感じなくて、おおよその見当が付いていても、万が一のことがあり得る。

ここは一通りのことをやってやろうじゃないか。



…だが、しかし。

調べれば調べるほど、何も無い。



それどころか、残留思念を読み取ったり、精神世界を覗いていてしまった暁には、やはり二人は元恋人同士で、二人の仲睦まじい様子や、激しい情事の様子まで見てしまった(…)。

っていうか、この女、見てくれ清楚なお嬢様のくせに、いつもこんなエロいこと考えてんのか?!精神世界内、伶士との生々しい情事だらけじゃねえか!脳内エロチャンネルだよ!

見た目だけで判断出来ないな?人間ってのは。



(………)



…何でこんなに、胸くそ悪い。



マツダや、シマッピ先輩のように。

N T Rされた時と同じような複雑な気持ちに、何故か?なってる…。



…何故なんだ。