俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


気を取り直して。



『…で、みっちょのお目当てはどいつ?』

『キャーッ!なずぽ、よく聞いてくれた!』

『………』

いや、ぶっちゃけどうでもいいんだけど。




『…ほらほら、あそこっ!…ああぁぁ、何度見てもお素敵過ぎるぅぅ…』



みっちょがうっとりしながら指差した先は、どうやら休憩中の集団のようだ。

スポドリ飲みながら談笑中。

その中には、クラスメイトのセクハラ大魔王、スズチカもいる。

この間ケツ触られた。すっげーキモ。



『…まさか、スズチカか?』

『あんなエロゴリラなわけあるか!…その隣!…ほら!お美しい御方がいらっしゃるでしょうよ!』



…確かに、スズチカの隣にさりげにいる。

背の高い、ほどよく細マッチョなイケメンが。

顔立ち端正。さっきのマッケンユーパイセンとは、また違うタイプのイケメン。

こっちは甘いマスクといった感じ。

髪も色素が薄くてサラサラの癖毛風マッシュ。…男はみんなマッシュか。

サッカーやってるのに、他の連中に比べて肌が白くて綺麗だ。女より透明感あるんじゃ。

顔も小さくて、八頭身。モデルみたい。