気を取り直して。
『…で、みっちょのお目当てはどいつ?』
『キャーッ!なずぽ、よく聞いてくれた!』
『………』
いや、ぶっちゃけどうでもいいんだけど。
『…ほらほら、あそこっ!…ああぁぁ、何度見てもお素敵過ぎるぅぅ…』
みっちょがうっとりしながら指差した先は、どうやら休憩中の集団のようだ。
スポドリ飲みながら談笑中。
その中には、クラスメイトのセクハラ大魔王、スズチカもいる。
この間ケツ触られた。すっげーキモ。
『…まさか、スズチカか?』
『あんなエロゴリラなわけあるか!…その隣!…ほら!お美しい御方がいらっしゃるでしょうよ!』
…確かに、スズチカの隣にさりげにいる。
背の高い、ほどよく細マッチョなイケメンが。
顔立ち端正。さっきのマッケンユーパイセンとは、また違うタイプのイケメン。
こっちは甘いマスクといった感じ。
髪も色素が薄くてサラサラの癖毛風マッシュ。…男はみんなマッシュか。
サッカーやってるのに、他の連中に比べて肌が白くて綺麗だ。女より透明感あるんじゃ。
顔も小さくて、八頭身。モデルみたい。



