俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~



そして、そのキャピキャピ軍団に混ざり、フェンス越しにそのサッカー部を覗く。

練習着姿の部員がボールを蹴って走って、コーンをグルグル。

と、思いきや向こうではシュート練習してる部員もいた。

『ほぉー。班ごとに分かれてメニュー組んどるのか。スピーディで濃いな。さすが強豪』

『むー。マネ目線になってるぞ』

『…ぬおぉぉっ!か、カッコよす男子いぃぃっ!いるうぅぅ!』

『え…』

『あれ、あれあれ!…わっちの大好きなマッケンユークリソツではないか!…ぬおぉぉっ!』

キャーッ!じゃないのが、むーだな。

…おっ。確かに。

めっちゃ顔整ってる。

あれはもろにむーのストライクだ。

『あ、それが水口パイセン』

『なぬーっ!…なるほ。スーパーカッコよすだもな』

むーも浮き足立ちキャピ女子になってしまった。

やれやれ。来て良かったじゃん。

そして、隣で静かになってるヤツの様子を見るが。

目をキラキラさせて、もうそれしか見えてない。

『あっ、あぁっ…!ステキ!…見てるだけでイッちゃう!』

こんなところでやめろ。