俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


高校入っても、チャラっとした先輩とかに「付き合わねー?」とか「今度夜うちに来いよー!」とか軽く誘われて。

こんなのもう懲り懲り。

男は懲り懲り。




…そんな、男に懲り懲りして、女友達と楽しくやっていたある放課後のこと。

六月くらいだろうか。




『ちょーと!ちょとちょと!サッカー部覗きに行かねー?!』

『行かん』



帰りのホームルームが終わって、廊下の隅に何となく集まるのが、私達三人のいつもの日課。

さあーこれからお茶でも行きますか。という時に。



みっちょが突然、予想外の提案をしてきた。

それに速攻お断りのむー。



『な、何でさー!家政婦バリにちょっと覗きに行くだけじゃーん!何で行かん!なの!』

『サッカーやってるヤローはしばらく見たくないもんでな』

『あ、むーおまえ、マネってたもんなー!男食い荒らしてたろ!マネの特権!部員次々食い荒らし!』

『あほ。食えたもんじゃねえぞあんなやつら。そもそも何しに行く』



二人の話を黙って聞いていたが、確かに。

何しに?サッカー部のグラウンドへ?

…でも、みっちょの考えそうなことだ。

きっと…。