俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


事件を追っていくうちに、わかってきたこととは。

魔法陣は、半人半魔の契約の際に、魔族を召喚するために使用されたもので。

血痕、千切られたバラバラ死体は、契約に失敗して五体がバラバラになった者、もしくは、騙されて魔族のエサになってしまった人間の残骸だった。



そして、とうとう。

半人半魔の契約の現場に踏み込むこととなる。



だが、そこで見たものとは。



光り輝く魔法陣の真ん中には、魔族が仁王立ちしている…!



『やめて!やめてぇぇっ!やだあぁぁっ!』

『いい加減大人しくするんだ!…この魔族はおまえを所望しているんだ!』

『いやあぁぁっ!こんなの聞いてない!私、力が欲しいとは言ったけど、こんな化け物になるなんて!』

『何を言ってる!我々《マントラ》の一員となれることを有り難く思え!』



制服姿の女子高生が、若い男数人に羽交い締めにされて、その魔族のいる魔法陣の中に押し込められようとしていた瞬間だった。



…驚いた。

全員が望んで半人半魔の契約に臨むのではない。

仲間を増やすがために、無理矢理契約を強いられる者もいるなんて…!