俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~


「復讐心?!何を悪者振っているんだ?!どうせ『故人の無念を晴らす!』とかいう、くだらない正義感で、僕たちに仇なすつもりで臨んだんだろう!」

「…それは、違いますわ!」



二人の口論に、なんと。

麗華さんが間に入ってきた。



怯えることなく、堂々とした立ち振る舞いで。

黒い翼の彼に、強い視線を向ける。

しかし、彼はそれを「はっ」と、鼻で笑い飛ばした。



「…何が違う?…小笠原麗華、君だって僕たちに殺された社員の無念を晴らすために、そこの音宮の代表と手を組んだんだろ?!…一人じゃ何もできない人間のくせにさぁ?!」

「…そうですよ?…正直、私は何の力も持ってませんから。私だけではあなた方に抗うことは出来ません」

「そら見ろ!人間とは何の力も持たないくせに…」

「ですが…それで、納得出来ると思いますか?」



ここからは、もう完全麗華さんと彼の口論になっていて。

逆にハラハラしてしまいそうになったが。