「『これは呪いだ!橘グループを陥れようとするヤツが、跡取りの息子達を狙ってる!』と、橘会長は大騒ぎしたそう。そして、橘会長の取った行動は…何だと思う?」

「じいちゃんが?…うーん」

思い込みが激しくて、せっかちなじいちゃんと取った行動…。

そのパターンを考えてみるが…。

今までの経験からして、これしかないと思った。



「…どこかにクレームを入れに行ったとか」

「そうです!」

「え…」



クレーム?本当に?!

って、呪いのクレーム、どこに入れる!



「…伶士くんのお祖父様、橘会長は、なんと。陰陽師の総本山に乗り込んでクレームを入れに行ったのでした」

「えぇっ!」



総本山にクレーム!

何でそこ?!

って、知るか!って話にならない?!



「『俺の息子達が呪いで狙われている!あんたらどうしてくれるんだ!』と、陰陽師相手に糾弾したそうです…ふふっ。さすが日本の橘グループ。やることも豪快だね?」

「………」



綾小路室長は、笑ってるけど…。

これ、お門違いの規格外モンペアでしょ…。