(………)



これと同じものを、以前にも見たような気がする。

それはいったい…?

目の前の敵の様子を伺いながらも、記憶の奥底を掘り返してみる。



「さて…」



彼がそう呟くと、背中の大きい翼がゆっくりとバサバサ音をたてる。

はためかせた翼は徐々に彼の体を浮上させ、モニュメントのような街灯のてっぺんまで誘う。

彼の目の前には、青緑色の宝石が。

その宝石を見つめ、彼はニヤリと口角を上げる。



「…礎の石は破壊させてもらうよ?」



礎の…石?