「本日、彼もこのパーティーに参加している。ホテル内の警護を担当する四人は、ヤツに彼の存在を気付かれないよう配慮して欲しい。場合によっては、パワーストーンや麗華嬢だけではなく…彼の警護も必要になるね」

「それはなずの仕事でいいんじゃね?だって、このお坊っちゃまの専属ボディガードなんだろ?」

「夏輝くん…伶士はまだ契約続いていること、知らないから」

「あ、そう?……あ、おぉい!桃李ぃっ!話聞いてんのか!一人でむしゃむしゃおやつ食ってんじゃねぇ!」

「ご、ご、ご、ごめんなさいぃぃっ!お腹空いてついぃっ!」

「…で、剣軌?そろそろパワーストーンの場所教えてくれてもよくない?」

「…あ、それはね……」

やはり、人数多いとそれぞれで、まとまりがない。

いつも少人数で動いているのに慣れているなずなは、つくづく思うのであった。