「神威さんも今夜はペンタグラムに団体予約のお客さん入っちゃったみたいデス。今頃咲ちゃんと忙しくしてるんじゃないデスカ」

「おっ、ペンタグラム大盛況は何より!…櫂太も今日本当は来たがってたんだぜ?なずに会えるしな?」

夏輝にニヤニヤとした冷やかしの視線を向けられると、なずなは恥ずかしくなって「こら!」と言い返すしかない。

「そういや櫂太はどこへ行ったの?」

「仙台。大学進学の準備」

「…まあ、今夜は神童若手軍団、という感じかな?」

「というか、星天高校軍団!…真凛もこの度星天高校に合格しました!来月からはなず姉と一緒!みんなの後輩だよ?確か哲太さんも剣軌さんも星天高校卒業だよね?」

「そうだよ?真凛、合格おめでとう」

「待って待ってボス。若手のメンバーに、自分入れて貰えてマスか?自分だけ星天高校出身ではないですし、みんな十代二十代で自分だけ四十路なんデスが」

「うん、見た目で頑張って?」

「………」

人数いるから、話進まねえなぁ。

と、なずなは切に思うところだった。