久遠くんの溺愛が止まりません

気づけば周りはカップルばかり。

手を繋いだり、くっついたり幸せそうなのをみると謎の対抗心が出てくる。


「久遠くんっ。
あ、違った。……祐人くん。手つなご?」


「うん」

祐人くんはごくごく自然に恋人繋ぎで手を繋ぐ。
手はゴツゴツしていて、私よりもおっきくて、やっぱり男の子なんだなぁ。


「小春、次あれ乗らない?」


そういって指差したのは……


「観覧車!乗るの久しぶり!」


「俺も。ちっちゃい頃乗って以来だよ。」