すぐ横の自販機で買ったミルクティーを飲み一息つくと
「あれ、いっくん?」
後ろから声をかけてきたのは多分ほのちゃん。
失恋して落ち込んでる姿なんてカッコ悪くて誰にも見られたくなくて、聞こえないふりしてやり過ごそうとしたんだけど
「あ〜!やっぱりいっくんじゃん!」
と顔を覗き込まれてすぐ気づかれた。
「隣いい?」
「……うん」
僕が返事をする前にほのちゃんは左隣に座り込む。
「せっかくの自由行動なのにどこか行かないの?」
「あいにくそんな気にならなくてね。
そういうほのちゃんは?」
「ちょっと友達とはぐれちゃって。」
「え!大丈夫??」
「そのうち見つかると思うし平気だよ。
それに歩き疲れちゃった。」
「そっか。」
奈良まで来たのにどこにも行っていないのはきっと僕だけだろうな。
「そういえばこないだ貸してくれた映画見たよ!」
「どうだった?」
「もう、最高!
今までSFなんて見たことなかったんだけどこれを機に色々見たくなっちゃった。
あの悪役がいい味出してるよね〜。」
「わかる!あいつがいてこそこの作品の良さが引き立つというか。」
「あれ、いっくん?」
後ろから声をかけてきたのは多分ほのちゃん。
失恋して落ち込んでる姿なんてカッコ悪くて誰にも見られたくなくて、聞こえないふりしてやり過ごそうとしたんだけど
「あ〜!やっぱりいっくんじゃん!」
と顔を覗き込まれてすぐ気づかれた。
「隣いい?」
「……うん」
僕が返事をする前にほのちゃんは左隣に座り込む。
「せっかくの自由行動なのにどこか行かないの?」
「あいにくそんな気にならなくてね。
そういうほのちゃんは?」
「ちょっと友達とはぐれちゃって。」
「え!大丈夫??」
「そのうち見つかると思うし平気だよ。
それに歩き疲れちゃった。」
「そっか。」
奈良まで来たのにどこにも行っていないのはきっと僕だけだろうな。
「そういえばこないだ貸してくれた映画見たよ!」
「どうだった?」
「もう、最高!
今までSFなんて見たことなかったんだけどこれを機に色々見たくなっちゃった。
あの悪役がいい味出してるよね〜。」
「わかる!あいつがいてこそこの作品の良さが引き立つというか。」

