久遠くんの溺愛が止まりません

「手、離してくれる?
これも返すね。
気持ちだけ受け取っとくよ。ありがとう。」


いっくんへパーカーをたたんで返す。


「え?なんで?着てたらいいのに。」


不思議そうに私を見る。


「誤解させるような行動したくないから。
こないだも言ったけど、祐人くんのことが好きなの。
祐人くんを心配させたくないし
私がいっくんと付き合うことはないから…ごめんね。」


「はは。そっか…」

はっきり言われちゃったなとしょげて呟く。


「ねぇ、もし僕がサッカー部入ったら?
服装も髪型も小春ちゃんが好きなように変えるし、付き合ったら絶対楽しませてあげる。それでもダメ?」


「うん。祐人くんがいいの。」

ここははっきりさせないと。



「…わかった。これまで通り友達として仲良くしてよ。」って。


「うん。よろしくね。」


ひとまずいっくんのことは方がついた。
これでちゃんとほのちゃんと話せる。


いつ話そうか悩んでいると時間は過ぎ、もう夜になってしまった。