久遠くんの溺愛が止まりません

「あれ?ここに入れたはずなんだけど…」
どこを探しても見当たらない。


「さっきの銀閣寺では一緒に写真撮ったよね?」


「うん。え、まさか置いてきた…かも」

手元にないと言うならその可能性を当たるしかない。


「探しに行こうか。」


当然のように私といっくんが列を離れようとすると


「いいよ。二人はここで待ってて。すぐ戻ってくるから。」って。


「一緒に行くよ。
人手多い方が探しやすいし!」


「大丈夫。
私のせいで歩き回って疲れたでしょ?
近くだからぱっと取ってきたらすぐ戻ってくるよ。」


そう言ってほのちゃんはスマホを探しに行ってしまって、私といっくんであんみつやさんに入ることになった。