「冷たっ 」


「動かないでね
心電図の体にはるものが冷たいのは、電気通りやすくするために、生理用食塩水で濡らしてあるからなんだよ 」


さっきと全く違う真面目な顔をして、私に教えてくれてから、機械みたいなところに行った。



体に電気流れているんだよね…

痺れたりしないからよいけど、怖くなってきたから、蓮の真剣な顔を見つめて、気を間際らす。


「終わったよ。
俺の顔をばかり見ていたけどどうした? 」


「怖かったの 」


「ハハッ…ただ横になっているだけだよ
次レントゲンね 」


レントゲンのときは、下着は取った状態だったけど、上の服をかぶることはできたから恥ずかしさも少しはマシだった。


透けないように体勢にはかなり気をつかったけどね…


「本当は全部終わらせてからのほうが良いけど、結愛の場合は採血の結果だけでも早く見たいから一旦休憩ね」


「まだ、あるの? 」

もう嫌………
痛いの採血だけだったとはいえ
常に緊張しているから疲れた。


「あるよ。結愛は逃げそうだから、
俺の診察室で待ってて 」


「逃げないのに…」


「説得力ないから 」


「……………」


それを言われると反論できなくて言葉を詰まらせる。そんな私を見て、蓮は頭にポンと手を乗せてから、検査を確認しに行ってしまった。