「結愛は相変わらず泣き虫なんだから。
蓮先生の服が……… 」


「あっ、ごめん…蓮 」


お母さんからタオルを受け取って、蓮の服にあてる。


すると、私の頭に手が優しく添えられる。


涙が溜まった目をゴシゴシすると、

ニッコリと目を細める蓮。


「結愛、そんなことしなくて良いから、早くろうそく吹きな 」


「うんっ、分かった 」

思いっきり息を吸って、ろうそくを消した。


「「結愛、おめでとう」」


「ありがとう 」


嬉しくて嬉しくてまた涙がポロポロ出てしまう。