ドンッ!
私は掴まれていた右手を振り離し、駿の事をつき飛ばしてしまっていた。
とっさの事で私は何も考える事が出来ずに、感情のまま言葉を浴びせた。
「そ、そういうの…っ気持ち悪い…から」
「…」
「だから…っ、やめて下さい」
それだけ言い残して、私はうつむいたまま急いで食堂を後にした。
驚きと困惑が、一気に私を襲った。
未だにさっきの出来事が理解出来なくて。
だって、私はあいつのことが大嫌いなんだ。
私の事を守るって、もう悲しい思いはさせないって言ったくせに。
……私のことを、捨てた。
そんな奴のことを、好きになれ?
意味、分かんないよ。
言葉に出来ないモヤモヤとした気持ちが、少しずつ私の胸の中を侵食していく。


