とっさにもう一度伏せようとした私の右手首を、駿が掴んだ。
「っ」
「お前さ…俺のこと嫌いなの?」
あまりに直球な質問に、私は思わず声を詰まらせた。
駿の顔を見ることすら出来ず、私はひたすら後ろめたいと言わんばかりに机を見つめていた。
「き、昨日も、言ったじゃん。嫌い…だって」
「本当に?」
「っ」
な、なんなのよ。この人。
今、彼と触れている手首が、熱い。
まるで、学校帰りの買い食いが先生にバレた時のような緊張感が私を襲って、心臓はバクバクと破裂しそうなほどに音を立てた。
「本当に、嫌いなの?」
「…」
私がずっと黙りこくっていると、駿ははぁ、とため息を漏らした。
諦めたのかと思い、手の力が緩むのを期待した私だったが、むしろ強くなっていた。


