するとその先で、一人の背中が。
駿の姿が目に入った。
一瞬ドクンと音を立てて、心臓が波打ったのが分かった。
食事をする時は猫背になってしまう姿。
私はそれをよく知っていた。
なんだかそれを懐かしくも思えて、無意識のうちに自然と頬が緩んだ。
って...は!ありえない!
ぱっと表情を戻したその時だった。
「…っわ!」
駿と、目が合ってしまった。
ゴンッ!
自分の言動が恥ずかしかったのと、あまりの気まずさで、私はテーブルに勢いよく伏せて自分自身の視界を遮った。
「…もう、なんなん…っ」
すると、足音の近付く音が聞こえてきた。
とっさに沙織だと判断した私は、ふっと顔を上げる。
でも、そこにいたのは沙織じゃなくて。
「し、駿っ」


