「お疲れ様〜!!」



「おつかれっ!!」




居酒屋で仕事終わりに恋人の優太と呑んでいる。




私が大学生の頃から付き合っている2個年下の優太。




優太はまだ大学生で、勉学に励んでいる。

イケメンで、優しくて、年下だけど頼りがあって

でも甘え上手で。






仕事の話、友達の話、大学の話





たくさん話の輪が拡がっていた。




今日の優太は何かソワソワしている気がする。




「ちょっと、優太。何ソワソワしているの?」




「あ、あのね!音ちゃん!」




「うん?」




「音ちゃん、、その………僕、音ちゃんといつか結婚したいと思っているんだ!」




「えっ……」




びっくりした…


まさかプロポーズを…





「も、もちろん、まだ僕は大学生だから社会人になって自立出来たらと思っているんだけど…」




気持ちはとっても嬉しい。




嬉しくて涙が出そうになる




………だけど
まただ。。



またこれだ。






『いつかまた会える日を楽しみに』




この言葉が頭をよぎって…








「優太……ごめん、その気持ちには応えてあげられない…それと別れて欲しい…」






そう…いつもこの流れ………




不意に訪れる




私が求めている人はこの人じゃない…




直感で感じてしまうその感覚








「なん、、で…音ちゃん…もしかしてそんなに嫌だった?」





「ううん違う、嬉しかった。優太は悪くない、もちろん今も大好きだよ。だけど違うの…これは私の問題で…」




「………酷いよ…音ちゃん…」




「ごめんなさい…」






はぁ、、嫌われたな…



そうだよね。もし私が逆の立場なら許せない…




向いてないのかな、、恋愛。



しばしの沈黙を破ったのは優太だった。





「…うん、分かった。音ちゃんの事信じるよ。今はまだ辛いけど…惜しい人を手放してしまったって後悔させるくらい僕幸せになるから!!」





「うん…本当にごめんなさい」





なんていい子なんだろうか、




優太と結婚出来たら、、




幸せで毎日が楽しいんだろうな…




でもこの人じゃない…




そう思うんだ。





その後は静かにお開きにした。





「じゃあ…ね。元気で」




「うん…音ちゃんもね!ばいばい」






そう言って前を歩いて行った優太。




私のわがままに…付き合わせてごめんね。




見送った私は回れ右をして家に帰った。