キラリ。 流れ星が、夜空を舞った。 そう思った瞬間、次々に流れ星がキラリキラリと空を舞い始める。 「美幸(みゆき)」 不意に、澄人の声が聞こえてきたような気がした。 間違いなく、澄人はこの声だった。 この声で、わたしの名前を呼んでくれた。 この声で『美幸』とわたしの名前を呼ぶのは、澄人しかいない。 今、わたしには聞こえた。 澄人の声が。