流星の雫


初めてかもしれない。
澄人なしで、この海に来たのは。




澄人が息を引き取ったと知った時、わたしは泣けなかった。




葬式の時も、泣けなかった。



澄人は死んでいない。
澄人は眠っている。


わたしは、そう思い続けていたかった。