「気を使ってくれたのか、悪い。」

「謝ることじゃありませんわ。寧ろ私こそレッドさんのお邪魔してばかりで申し訳ありませんもの」

気まずそうに目を伏せるヴァレンティーナ

彼女はレッドをテーブルに着かせ、「ティータイム」の準備を始める

金色の液体がカップに注がれると湯気が立ち上り、香りはいっそう強く漂う

「ヴァーリャがいれたのか?」

「ええ。初めて淹れたので美味く出来ているか不安ですが」

私も失礼しますね、そう告げて彼女は2つ目のティーカップに液体を注ぎ、レッドの向かいに着席した

「さあ、どうぞ」

ヴァレンティーナはにこりと微笑んでカップを差し出す

「ありがとう」

レッドとしても断る理由はないので有難く頂戴する事にした