「コニー水ここに置いとくぞ。」

食堂に戻るとコニーは休憩中だったようで、カートと呼ばれていた船員とチェスの勝負をしていた

「おう、ありがとよジーク。お嬢も。」

「チェスお好きなんですか?」

チェス盤を覗き込むとややコニーが劣勢のようだ

「好きというかカートの相手になんの俺かレッド位だからな」

「どの口が言ってるんですか。コニーが私に勝ったのは1度だけの筈ですよね」

キラリと眼鏡の奥を光らせ、勝ち誇った笑みをするカート
駒の動きを見ても頭の良さが伺える

「さあて俺はジークが水汲んで来てくれたわけだし、皿洗いでもするか!」

劣勢を察したコニーはそそくさと厨房へと逃げ帰る

「お嬢さん、良ければお相手して貰えますか?」

相手を失ったカートはジークの隣で事を見守っていたヴァレンティーナに声を掛ける