レッドの服を借りたのか、華奢な体躯に不釣り合いな男物のシャツを無理やり身につけている

「どうぞ」

出来るだけ綺麗なコップを探し出して真水を注ぐ
ありがとう、と微笑んで彼女は上品に水を飲んだ

相当なお嬢サマだよなぁこりゃ。

昨日の呑みっぷりにはコニーも驚いたが、それよりもこんな辺鄙な海賊船の上でさえ育ちの良さが伺えることに感嘆する


「レッドはまだ寝てるのかい?」

「ええ、お疲れの様でしたので起こしませんでした。」

カマを掛けたつもりが、素直に答えられてしまう

「レッドも羨ましい奴よ
しっかしまあ、こんなお嬢とどこで知り合ったっていうんだ」

「見知らぬ男性にお誘いされて困っていた所を助けていただいたの」