程なくして彼女は寝たようで、小さな寝息が聞こえてくる

よく言えば質素、お世辞にも上質とは言えないベッドで寝心地が悪いのか、時折身体を返して体勢を変えているようだ。

まあ、さすがお嬢様、だよなぁ

そんな彼女を横目に、レッドは夜明け前に睡魔に襲われるまで読書を続けるのであった