船の中央付近にあるレッドの船室は他の船員の物より少しばかり広い

船長と倉庫番のヴィルの次に長くこの船に乗っており、若頭と呼ばれているのがその所以か

普段は10数人しか乗らないこの船で船室は沢山余っていたが、レッドは彼女を自室のベッドに寝かせた

「…ん、レッドさん…?」

ベッドの感触で目を覚ましたのか、目を擦り、寝かせたばかりのベッドに腰掛ける

「俺の部屋だ。
何もしないから寝るといい」

安心させるようにそう言うと、彼女はフルフルと首を振る
寝ぼけているのだろうか

そして彼女はとんでもないことを言い出した