少女は上品な翡翠色のワンピースを着せられ、柔らかな金髪は綺麗に結い上げられていた
先程までの着心地重視のゆったりとしたワンピースとは違い、少女の可憐な肢体にぴたりとフィットする
紛れもなく美しい伯爵令嬢に仕上がった少女に、使用人達は見惚れていた
しかし当の本人は不服のようだ
「もうちょっとこれ緩めてくれないかしら。
こんなにきつく締められては寛げないじゃないの」
コルセットの締め方に文句があるようで、部屋を去ろうとしたマリーを呼び止める
「これくらいで我慢してください。
気も引き締まってよろしいかと。」
これ以上緩める訳にはいかないと、侍女の意地を見せる
マリーとしてはもう少しキツく締める方が良いと考えているのだが、幾度となく論争してきた末に辿り着いた妥協点なのだ
これ以上許す訳には行かない
