「親父、だからこれは…!」

レッドはターナーを親父と呼ぶ
本当の親子では無いようだが、小さい頃から育てられていたからであろう

「まあ、レッドさん。なにか問題でも?」

にこにこと微笑む女神のように美しい少女に宥められるとレッドは渋々荒らげた声を引っ込めた

どうやら相当あの少女に弱いらしい

これはレッドを揶揄うネタが出来たと、ジークはニヤニヤしながら思うのであった


暫くすると酔いが回って来た船員達はひとり、またひとりと潰れ始める

「よしレッド!呑み比べだ!」

ジークはこの羨ましい同僚をどうにか潰してやろうと、蒸留酒の瓶を手に立ち上がった