「ではティーナとでも呼んでくだされば。
親しい者はこう呼びます」
「捻りが無いな。」
「むぅ…でしたら貴方がつけてくださらない?私の名前」
小さな頬を膨らませ、拗ねたような態度をとる彼女
「そうだな、ヴァーリャでどうだ?」
おそらく異国で使われる略称だろう
「いいですわね。私のことはヴァーリャとお呼びください。」
「ではヴァーリャ嬢、改めて歓迎するよ。
今日は宴だな。」
髭の大男ターナーは豪快に笑って、宴を開催を知らせるためか、甲板へと向かっていった。
「レッドさんは異国出身の方ですの?」
ヴァーリャという略称が使われるのはイルミア国からかなり北のほうにあるホフマン帝国か、ガルニエ王国あたりだろう
