真白の前に龍彦がじりじりと近寄る。

周りで見守るメンバーも緊張で息を吞む。

空気が重苦しい。

そんな中、セシリーは真白のすぐ後ろに下がった。

「・・・・・・・真白、私は怒っています。まだ何一つ買物をしてないのですから」

周囲を囲むレッドヒーローズのメンバーは、困惑した。

この状況でこの少女は何を言っているんだろうかと、自分の連れのピンチが見えていないのかと、一同は呆気にとられる。

さすがの龍彦も苛立ちを覚えてセシリーを睨み付ける。

「僕のお姫様を睨まないでくれるかな。僕は彼女をまもるために存在している、その彼女に敵意をむけられると僕は全力で君を排除する」

真白がこの場で初めてみせる殺気だった。