新 発 売【短篇】


最低だけど、最低しかないけど……最高だ……。

「す、すみません。この最高の最低のこれ……欲しいんですけど」

天にも登る気持ちで冷ケースのドアを開け、冷たく冷えた『最低DAKARA』を手に取った。

「はいはい、130円ね」

老婆が奥から現れ、あっけなく会計を済ます。

念願―─

やっと手に入れた『最低DAKARA』

まだ『最高DAKARA』を手に入れるという指命はあるが、とりあえず手にした真っ黒な缶。

「何て美しいんだ」

ドキドキしながらタブを起こそうとした時、