うなじと背中に唇を付け、くぐもる声が返ってくる。
片手でバストを揉みしだき、もう片方の手は膣内を擦り、掻き回す。未だ四つん這いの状態で、あたしはそれらの快感に耐えていた。
バストへの愛撫とそこを攻めるのは反則だ。そんなの、どう足掻いても大きな声が出てしまう。
お尻に当たっている熱く硬くなったものを意識した。あたしはみっともなく喘ぎ、それに手を伸ばした。
「……コレが、欲しい…っ」
指先でそっと彼の下着に触れると、檜はあたしの体をまたごろりと反転させた。
「もう挿れて欲しいの?」
「……うん…っ」
涙目で見つめるあたしを見下ろし、檜が「どうしよっかな〜」と悪戯っぽく笑う。仕方なく、あたしは素直に告げる事にした。
「だって、あたし……。あのクリスマスの日からずっと檜とシたかったんだもん。だから、お願い…っ」
檜はキョトンとし、途端に頬を赤らめた。
「うわ、何そのおねだり。たまんねぇ…」
「え……」
「幸子は素でそれだもんなぁ。可愛すぎだろ」
檜が両手であたしの頬を包み、熱い唇を重ねた。キスの合間に「挿れてやる」と呟き、片手で膣口にそれを充てがった。
何の抵抗も無く貫かれ、あたしたちはやっと一つになれた。



