ボーダーライン。Neo【下】


 うなじと背中に唇を付け、くぐもる声が返ってくる。

 片手でバストを揉みしだき、もう片方の手は膣内を擦り、掻き回す。未だ四つん這いの状態で、あたしはそれらの快感に耐えていた。

 バストへの愛撫とそこを攻めるのは反則だ。そんなの、どう足掻いても大きな声が出てしまう。

 お尻に当たっている熱く硬くなったものを意識した。あたしはみっともなく喘ぎ、それに手を伸ばした。

「……コレが、欲しい…っ」

 指先でそっと彼の下着に触れると、檜はあたしの体をまたごろりと反転させた。

「もう挿れて欲しいの?」

「……うん…っ」

 涙目で見つめるあたしを見下ろし、檜が「どうしよっかな〜」と悪戯っぽく笑う。仕方なく、あたしは素直に告げる事にした。

「だって、あたし……。あのクリスマスの日からずっと檜とシたかったんだもん。だから、お願い…っ」

 檜はキョトンとし、途端に頬を赤らめた。

「うわ、何そのおねだり。たまんねぇ…」

「え……」

「幸子は素でそれだもんなぁ。可愛すぎだろ」

 檜が両手であたしの頬を包み、熱い唇を重ねた。キスの合間に「挿れてやる」と呟き、片手で膣口にそれを充てがった。

 何の抵抗も無く貫かれ、あたしたちはやっと一つになれた。