ボーダーライン。Neo【下】


 楽屋での空き時間、僕は大手出版社の“週刊TRY”を読んでいた。

 【笹峰優羽激白! ひたむきな恋心】と題して、笹峰さんの想いが文字で綴られている。

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 二葉:笹峰さんにとって、Hinokiさんとはどういう人物ですか?

 笹峰:そうですね。Hinokiさんはとても一途で紳士的で、真面目な人です。
 見た目で人を判断しちゃうのは失礼だと思いますが、第一印象は、少し女の子慣れしていそうな、軽そうな雰囲気に見えたんです。
 だからそのギャップが大きくて。
 あの人は真面目な上、とても優しいんです。でもその優しさが時に残酷で、期待させてしまう。
 そんな方だからファンのみんなから愛されているのも、凄く分かります。

 二葉:そうなんですか。彼とは割と親しいんですね?

 笹峰:そうですね、恐らくは。

 二葉:恐らく、ですか?

 笹峰:今のところ、プライベートでのお付き合いは全く有りません。二月の熱愛もたまたまバッタリお会いしただけで、完全にデマですし。
 あれが本物なら嬉しかったんですけどね。

 二葉:と言うと?

 笹峰:私、Hinokiさんにはもう二回ほど告白して振られてるんですよ。
 Hinokiさんの彼女になれないか、と。割とストレートに想いをぶつけた事も有ったんですけど、あの人の答えはいつも一貫していて。
 それだけ交際相手を想っているんだと、今ではちゃんと理解しています。