ーー八百人。
「……大体一日に……、百六十人の計算だね?」
隣りに並んだカイがボソッと話しかけた。
「……ああ」
ーーそうなるのか……。
五日間、百六十人と個人的に話し合って握手もする、そういう事だ。
「も、勿論。社長がやれと言うなら俺たちに異論はありません。なぁ、みんな?」
陸の問い掛けにそれぞれが頷いた。
「でも、社長。その八百人……、俺ら四人なんで、三千二百人のファンはどうやって決めるんですか?」
「なぁに、そんなの簡単な事だ。テレビで告知して抽選形式を取る。そしてそれぞれのファンに握手券を送付する」
ーーマジか。
それをするスタッフの苦労を思い、同情から苦笑いをもらした。
「それじゃあ、今日どこかの番組で告知をするから。明日から六日間が抽選期間で来週が送付期間。ファンサは再来週の月曜日から始めるから、そのつもりでいるように。……竹原!」
「あ、はい!」
「それぞれのスケジュール調整を頼んだぞ?」
「分かりました」
これは三高社長特有のミッションだ。
再来週をフルに使って、僕たちの人気を取り戻すつもりなんだ。
楽屋に戻る途中、カイが何気なく言った。



