は、はあ……。


30過ぎの真希さんにとっては、それはおめでたい事なんじゃないですか?


魔王が言っていた、人並みの幸せと言うやつを手に入れるチャンスなんじゃないですか?


「お、おめでたいじゃないですか。で、相手はどんなスケコマシですか?それとも行きずりの貧乏な冒険者とか?」


「……あんた、何気に失礼なやつだね。違う! 違うよ! 相手は魔王なんだよ! 私も忘れてたんだけど、前に一度酔っ払って……」











は?


あんの下衆野郎!


人並みの幸せとか言いながら、テメェはやる事やってんじゃねえか!


やり逃げかこの野郎!


「それは確かなんですか!? スケコマシや行きずりの貧乏な冒険者という線は……」


「あんた、それを推すねえ。でもそれはないよ! 最近じゃあ……魔王だけだもん」


あー、そうですか。


てか、真希さんわかってます?


私は、まだローティーンなんですけど。


自分の半分以下の年の少女に、そんな相談をするなんて、余程追い詰められてるんでしょうね。


「私だけじゃどうにもならないです! マスター! マスター!」


困った時のマスター頼みですよ!