「明梨んって、どんな人なの?」 そんなこと 聞きたくないはずなのに。 なぜか私の口から、漏れてしまった。 あ…… 春輝くんが 空を見上げて笑っている。 今、明梨んの笑顔を 思い浮かべているでしょ? すっごく幸せそうに微笑んだ顔が 私の心に 凶器となって突き刺さっているよ。 隣にいる私は 心をえぐられて苦しんでいるって 気づいている? ムリだよね。 気づかないよね。 春輝くんの頭の中は、 大好きな人で占領されているもんね。