僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「い……いいよ。
 私……眠たくないし」


「昨日のお礼だよぉ。
 だってみゅうみゅう、
 僕にひざ枕をしてくれたでしょ?」



 ひぃあ!!


 春輝くんの頭が
 私の太ももの上に乗っていたこと。
 気づいていたの?


 目覚める前にベンチに下ろしたから、
 気づいてないと思ってたよ。


 
 恥ずかしすぎだから。
 お願い。忘れて。



 だって
 昨日の膝枕はね……


 私が言霊神社に来たら
 拝殿の前に春輝くんが倒れていて。



 なんとかベンチに運んで
 座らせて。



 眠ったままの春輝くんの顔が、
 透き通るほど綺麗だなって
 見とれていたら……

 春輝くんの顔が
 私の膝の上に倒れてきて……



 事故。

 そう、
 間違いなく事故なんです。