ゆったりと言い切った
春輝くんの言葉に、
私の肩がわかりやすく沈んだ。
思いっきり。ズドンって。
そうなんだぁ……
春輝くんに立ち回りを教えてもらうの、
すごく楽しみにしてたのになぁ……
陰のある私の表情とは正反対に。
春輝くんは
保健室の先生並みの癒し系笑顔を
私に向けている。
「今からここの場所
みゅうみゅうに貸してあげるね」
ん? ここの場所?
愛くるしい笑顔で
太ももをポンポンって。
何を言っているのか
全くわからないんですけど……
「貸してくれるって?」
「だから、寝ていいよ。
僕のひざの上で」
ん?
膝の上? 寝る?
ひゃ……ひゃぁぁぁぁ!!!!
それって……
ひざ枕をしてくれるってこと??
ム……ム……ムリです。
ムリです!!
完全に
心臓のキャパオーバーです!!



