瞳を閉じたまま、
 拝殿に手を合わせていた時。

 
 僕の耳が
 ウサギのようにピクンと反応。


 みゅうみゅうが石段を登ってくる音が、
 かすかに聞こえた。

 

 慌ててベンチまで走り
 滑り込むように座り込む。




 みゅうみゅう、早く来ないかな? 
 もうすぐかな?


 今日も
 大好きなみゅうみゅうの頭を、
 たくさんナデナデしちゃうんだから。



 

 僕は
 心の中に住み着いている
 悪魔と一緒に

 大好きな笑顔が瞳に映る瞬間を
 ルンルン気分で待ちわびていた。


             ☆END☆