『そんな可愛いこと言うと、
 また僕の中の悪魔が、出てきちゃうよ』



 照れ隠しもかねて
 冗談ぽい声を出した僕に


 
『春輝くんの中にいる悪魔さん……
 出てきて欲しいな……』

 だって!!




 にゃ、にゃ、にゃんですと??


 それって……
 キスして欲しいってこと??!!

  
 目を見開いて、驚いちゃったけれど。




 みゅうみゅうの頭が、
 僕の膝の上で、ピクンと飛び跳ねて。


「今の……聞かなかったことにして!」
 って焦りがら、
 

 イチゴより真っ赤になったほっぺを、
 小さな手のひらで必死に隠す姿が、
 可愛くてたまらなかったの。