僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「私より……
 明梨んのことが……好きなんじゃないの?」



 春輝くんの気持ちを知りたくて。

 なんとか春輝くんの耳に届くぐらいの
 小さな声で、呟いてみた。



 口も目も
 思いっきり開いた春輝くんは、
 深いため息とともに
 瞳を陰らせていく。



「みゅうみゅう、
 僕、ちゃんと言ったでしょ!」



「え?」



「僕の大好きな物の中で、
 みゅうみゅうが一番だって」



「言われたけど……
 明梨んと一緒に住んでいて……
 春輝くん、楽しそうだし……」



 明梨んのパパとママにも
 気に入られているみたいだし……



 おでこに手を当てた春輝くんから、
 呆れたようなため息が漏れている。



「僕、
 明梨んと、一緒になんて住んでないよ」



 え? え?



「だって、明梨んの実家なんでしょ?」



「明梨んは、高1から
 叔父さんの家に居候してるから。
 実家にはいないの」



 ひえ??


 そ……そうなんだ!!
 私、とんでもない勘違をしてたんだ!!